フリゲ2020年あなたが選ぶ今年のベストフリーゲームより
第7位 HELLO,HELLO WORLD!をプレイ、その感想
作者曰く「ポップで最凶なクトゥルフ神話RPG」という触込みとプレイ時間3時間ほどという土日でプレイするのにちょうどいい重さからダウンロードしてみた。
余談だけど自分はフリゲは短編派。プレイ時間としては長くても20時間くらいがちょうどいいかなと思う。
フリゲの長編ってかなりハードル高いと思うんだよね。自分が主にプレイできるのが土日だけでそこまで時間とれないっていうのと、システム自体がある程度いじれるとしても所詮はRPGツクールの範囲でしか行えないっていう枷がどうしてもある。
そんな中、制作活動を行っている作者様方々には頭が上がらんというか、クリエイティブな人たちはすげーなと毎回感じてます。(RPGツクールや作者への批判では断じてない。マジで)
そこをストーリーとキャラとかでうまいこと補ってく必要があるんだけど、長編だとどうしてもそこの枷がキツ過ぎるのかなーと。
ということでhello,hello world!の感想をば。
クトゥルフ神話系ということで旧神(変換一発で出ないわ)とか外なるとかバンバン出るのかなーと思いきやそうでもない。
よかった。その辺まったく詳しくない。
あくまで物語の舞台設定や一部キャラへの内蔵物として登場するくらいで敷居は全然高くない。
35(ミ=ゴ)とか洒落でいれてるのはあったりするけど。
あとRPGっていってるけど、一般的によくある「敵倒してレベル上げてボス倒して」みたいなのは全くない。
RPG謳っているのもキャラを動かすという本来のロールプレイングとしての意味でしかないのでそこはご注意。(アザとバトったりとかはない。あっても絶対負けるけど)
フィールド操作可能なADVって感じ。
兄貴が行方不明になったヒロインがその行方・原因を探そうとするけど、そもそも世界が旧神のせいでぶっ壊れそう、この世界や如何にって感じのゲームなんだけど
・キャラがかわいい
キャラっていうと絵と内面があるけど両方いいなと。ところどころで差し込まれる一枚絵も好み。
サブストーリーで人間性や背景がちょこっと掘り下げられるんだけどラノベ読んでるみたいだった。
葛城が好き。
ちなみに各キャラの特殊会話は4日目以降にコンビニで買える商品で好きそうなやつを渡せば見れます(猫だけ自販機だけど)
・話がわかりやすい
クトゥルフ関係ってそっちの力関係とか能力や名前とかの前提知識が求められたりとかがあったりするけど
HELLO,HELLO WORLD!には全然そんなことなくて(知ってたらもっと楽しめるくらい)
神たちはあくまでアクセント的なものでメインは壊れていく世界をどうとらえるか、どうしたいのかって感じ。
↑でも書いたけどRPGっていう名のADVだから話読むのが中心なんだけど
主人公周辺キャラが短いゲーム内でよくキャラ付けできてて
特殊な考えひけらかすわけでもないし、考察しなくてもある程度理解できて短編としては理想的。
・世界観がいい
大陸が観測不能になって、この世界どうすんのっていうときにお兄ちゃんを探す。
大事の前の小事なんだけど一般の人には大陸消滅とか事態が大きすぎてわかんなくて等身大の問題しか目に映らない。
壊れる世界の中で普通を過ごす、っていう感じが表現できてたと思う。
個人的にはもうちょい壊れててもいいかも。
みたいな。
絵が好みなのもあって作者の別げーやりたいなーって思ってたら
作者コメントに「最初で最後のフリゲ制作」ってあったので残念。
と思ったら空想都市とかいうのもあったりtwitterで次回作のが進捗あったり
あくまでフリゲが最後で、有料版は作成するのね。
既作も新作も話的にはhelloとちょこっとリンクしてるっぽいのでやってみようかなと思ったり。